東北の山
2-1朝日連峰
大日岳〜以東岳 1988-9-13〜18
1988年9月13日（水）曇のち晴
国道１７号・黒川村→国道・１１３号・小国→国道２８７号・長井→朝日町→朝日鉱泉・登山口（9:00）
大朝日岳登山口（10:00）→鳥原山（12:40）→小朝日岳（14:10）→大朝日岳小屋（16:00）→大朝日岳往復（16:10）→大朝日小屋（16:30）
国道から朝日鉱泉に入る道がわからない。あちこち探しているうち遅くなってしまった。登山口を１０時に出発した。こんなに遅い出発もあまり経験がない。
ブナとヒメコマツの樹林の中を登る。まもなく視界が開け鳥原小屋に着いた。小屋の前には沼があるが目立つ植物は見つからなかった。小屋は新築されきれいになっていて一泊したい気分のところだ。
この先を登り鳥原三角点に着く。ここは展望台だ。西側に竣峰の小朝日岳が鋭い南面を見せて立ちはだかっている。ここを下り小朝日岳を登り返す。山頂で小休憩して、また熊越の鞍部まで下り再び登り返すと稜線の縦走路に出る。そこを左に進むと大朝日小屋に着いた。
小朝日岳から大朝日岳間はお花畑が多く、ミヤマリンドウ、エゾリンドウ、コガネキク、ハクサントリカブトが咲いている。
小屋にザックを置き大朝日岳を往復する。山頂の展望は雄大だ。南に飯豊の山並み、吾妻連峰、東には月山、そして北には明日行く朝日連峰の主稜が走っている。西は雲が湧いてきて見えないが日本海の方向だ。小屋に戻りポリタンを持って金玉水へ。「ゴクリ」。うわさ通り冷たくてうまい湧水だ。水温を計ると５℃。今までの湧水より１℃低い、うまいはずだ。小屋に汲み帰りウイスキーの水割りで乾杯。「ウメーッ」。
14日（木）晴
大朝日小屋（4:40）→西朝日岳（5:45）→龍門小屋（6:40）・発（7:00）→寒江山（7:45）→三方境→以東岳（10:10）発（11:00）→龍門小屋（15:10）
西朝日岳にさしかかる頃霧が薄くなり始めて朝日に照らされ茜色に染まった。山稜ならではの光景だ。満足する。登山道沿いに咲く高山植物は朝露に濡れ太陽に照らされキラキラ輝いている。その素晴らしさに歩む足もしばし止まる。
やがて竜門小屋に着いた。新築の綺麗な小屋だ。裏には湧水もある。小屋の中も明るくていい感じだ。泊まってみたい気持ちになり、今夜の宿泊先と決めた。２階にザックをデポしサブザックで以東岳に向かう。
寒江山付近は高山植物が多い。ミネウスユキソウ、ミヤマキンポウゲ、エゾリンドウ、その他多く咲いていた。三方境の先にある狐穴小屋は新しく水場も有ったが、床が少し汚れていた。
以東岳に着く。眼下には大鳥池が満々と水を蓄え青く光っている。いま来た南方向には大朝日岳が雄大なその姿を見せている。以東小屋は平屋建ての小さなもので、しかも老朽していて入口の戸もよく閉まらない。宿泊するにはチョットつらい。
以東岳の先、ウツボ峰付近まで足を延ばしてみたが霧が巻いて来たので引き返し龍門小屋に戻る。小屋には数パーティ入っていて大賑わい。昨日の大朝日小屋とは大違い。
15日（金）晴
竜門小屋（5:20）→西朝日岳（6:20）→大朝日小屋（7:25）→朝日鉱泉（12:30）→志津キャンプ場（16:00）・幕営
竜門小屋を早めに出発し朝日鉱泉に戻る。ナチュラリストの家で風呂に浸かったが湯は茶褐色で少し油が浮いている。汚れているようだ。
そのあと、月山登山口の志津キャンプ場に移動した。
16日（土）曇のち雨
志津キャンプ場（9:30）→姥沢（10:15）→牛首（10:45）→装束場（12:40）→湯殿神社（13:00）→牛首（14:15）→リフト駅（15:00）→志津キャンプ場（15:40）
天気は曇りがちで良くない。月山の山頂に立って見るが霧で何も見えない。引き返す。牛首から湯殿山を往復してみることにした。行ってみたが目新しいものは見つからなかった。今日はくたびれ儲けだ。歩くのがイヤになり牛首からスキーリフト乗り場に行きリフトで下る。牛首の付近はまだ残雪が多くスキーが出きるほどだ。だが、雨が降っているしこの霧ではスキー客はいない。
天幕に戻り酒を飲んでいるうちにうとうとし燈していたローソクで天幕に穴をあけてしまった。大失敗だ。
17日（日）曇のち雨
志津キャンプ場→蔵王・苅田岳登山口
今日は苅田岳付近の散策を予定していたが登山口に着くと雨になってしまった。晴れる兆しもない。蔵王温泉に行き湯に浸かって骨休み。
18日（月）雨
蔵王温泉→帰宅
朝から本降りの雨、帰路についた。
2-2飯豊連峰
門内岳〜御西岳〜飯豊山〜地蔵岳 1987-9/11〜14
1987年9月11日（金）曇
飯豊山荘（5:30）・発（6:15）→温身平（ぬるみ）→石転沢沢出合（9:00）→梅花皮小屋（12:00）・発（13:00）→門内岳・往復（14:00）→梅花皮小屋（15:00）
飯豊連峰の主脈縦走の計画をし、北は門内岳から南部は地藏岳までとした。飯豊山荘を温身平に向かって歩き出してまもなく林道脇の立ち木の枝がガサガサ大きく揺れている。見上げると猿の親子がいる。親猿が私の侵入に威嚇しているようだ
。
温身平から梅花皮沢に入り沢沿いの登山道を進む。沢沿いの道は高山植物が多い。アキノキリンソウ、ミヤマキンポウゲやトリカブトが咲いている。緑の中に咲く黄色の花は色合いも良く見る目を楽しませてくれる。
石転沢出合で門内沢と別れ石転沢に進む。この付近から雪渓の上を歩くようになる。高度をあげるにつれて雪渓も薄くなり所々途切れている。この途切れている部分を山側に移り高巻き気味に通過する時斜面の足場にする地面が緩んでいて悪い。大きな石に足を乗せると石ごと崩れ落ちてしまう。なるほど石転びの意味が理解できた。２度ほどこんな所があった。
沢の雪渓がなくなると草付きになる。ここは足場がしっかりしていて踏跡も出てきた。これを辿ると梅花皮山荘に着いた。小屋は立派な建物で中もきれいになっていた。水場は小屋から少し離れた所に引かれて流れていた。小屋にザックを置き、ひと休みして門内岳を往復した。門内岳には仮設の小屋がありビニールシートで覆っていた。ここから引き返す。登山道にはウスユキソウ、マツムシソウ、ミヤマリンドウなどが所々に咲き秋風に揺れている。
梅花皮小屋に戻り夕食をしていると1人の登山者が入ってきた。山が好きで地元で山岳会を作っているという。井上さんといいまだ３０歳代でしばらく山の話に花を咲かせる。
梅花皮山荘の便所の話
小国山岳会の井上さんは山岳会を挙げて梅花皮小屋の便所をきれいにしようと努力しているという。シーズンの期間中に何度かメンバーが小屋を訪れ特に便所を重点に掃除をするそうだ。ある女子大の登山者に「とてもきれいだ」と喜ばれ自慢できると言っていた。たしかにそんな気もしたが、特にそれほどきれいだとは思わない。ハエ取紙は吊るしてあったがハエの死骸が窓の渕に一杯落ちていた。しかし考えてみると、ここまで来て便所の掃除はなかなかできるものではない。気持ち良く使えるだけでも大助かりだ。感謝したい。
ついでに他の小屋にある便所の話、飯豊山の本山小屋の便所は小屋の外にあった。
12日（土）晴
梅花皮山荘（6:10）→烏帽子岳（7:00）→御西小屋（9:00）・幕営→大日岳（10:30）→西大日岳・往復（11:30）→御西小屋（14:00）
小屋を出て烏帽子岳を登る。山頂の展望はいい。これから行く御西岳や飯豊山が南東方向に見え、南西には大日岳、奥大日岳が横たわっている。山望を楽しんだあと先に進む。亮平の池には水は無かったが、その下部に雪渓があり融水が流れ出ていた。
御西小屋に着く。小屋は新しくきれいな外装だったが入口はもう羽目板で閉められていた。板は外れたが全部外すのは面倒なので小屋脇に幕営した。ひと休み後、奥大日まで行ってみた。大日岳との中間付近に文平の池があり澄んだブルーの水面越しに見る御西岳方面の山並は実に魅力的だ。
大日岳を過ぎ奥大日岳に行く途中にも雪渓がありそこから流れ出る水も冷たくてうまい。奥大日岳まで行きそこから引き返し幕営地に戻る。
御西小屋の水場は登山道から南側に少し下った所に湧水があった。水温を計ると6℃。
13日（日）晴
御西小屋（5:30）→飯豊山・本山小屋（6:30）・発（7:10）→草履塚（7:50）→切合小屋（8:10）・発（8:20）→三国岳（9:10）→地蔵山（10:00）→牛ヶ岩山の途中で引き返し（10:20）→三国山（11:10）→切合小屋（12:35）→本山小屋（13:40）
飯豊山本山小屋に移動する。小屋に着くと前夜泊の登山者が出発の準備をしていた。小屋の2階は窓も多く明るくて住み心地の良さそうな所だ。神社の参詣者の利用も多いのだろう。小屋にザックを置いてナップザックで三国岳の先、地蔵山に向かう。御前坂を下り草履塚へと進む。この辺は神社の参詣道なのだろう。灯篭や石段のある中を通る。
切合小屋から登り返すと三国岳に着いたここからの展望も良い。また登山道沿いにはヤマリンドウが多く咲いている。先に進む。
地藏山に登りかかると７人ほどのゴミ拾いの人たちに出会ったご苦労さん。地藏岳山頂に着いた。その先牛ヶ岩山に向かったが途中から下草の刈り込みがなく歩きづらい。引き返す。三国岳で再び展望を楽しみ本山小屋に戻った。
水場は小屋から４分ほど下った所に湧水が出ていた。
14日（月）晴
本山小屋（5:40）→宝珠山→千本峰（7:40）→休場の峰（8:25）・発（9:00）→落合・吊り橋（9:50）→温身平→飯豊山荘（10:50）
大��尾根を下る。登山道は新しく切り開かれたような所だが展望は良く歩きやすかった。飯豊山荘に着き縦走を終えた。
2-3岩手山から八幡平
馬返し〜岩手山〜黒倉山〜犬倉山〜諸檜山〜八幡平 1990-10/5 〜10
東北の山、主脈縦走の旅のパート３として紅葉の岩手山から八幡平まで歩いてみた。鏡池から見る岩手山、めがね池からの秋田駒ケ岳は一服の絵のように美しい。
1990年10月5日（金） 晴
館林IC→滝沢IC→岩手山登山口・馬返し休憩舍（14:00）
今日中に岩手山登山口に着くよう東北自動車道を走る。馬返しの登山口は以前にＹ氏と来た時よりも整備されていた。
夕方、休憩舍で食事をしていると別の登山者が来て、キャンプ場を使うので利用料はいくらか聞いてきた。「私は管理人ではないよ」。
6日（土） 曇のち雨
馬返し（5:20）→岩手山小屋（7:40）→不動平（8:00）→山頂1周→笹小屋跡分岐→お花畑往復散策→黒倉山（12:30）→犬倉山（13:30）→三ツ石山荘（14:00）→大深山荘（16:30）泊
夜中に外に出た時は月が出ていたが、朝になると曇り空になっていた。登りは2.5合目から旧道に入る。（前回、Ｙ氏と来たときには新道を通ったような気がした）旧道は瓦礫の上を行く登山道だったが、新道と旧道はほぼ平行して続いているようだ。
前回来た時、お釜は強風で近づけなかったから今回は、お鉢を1周してみた。特に目新しいものはなかった。不動小屋はまだ新しくて一泊してみたい所だ。鬼ヶ城のルートは岩場でゴツゴツした所でこのような地形は中部山岳では天狗岳とか天狗原などの地名が多いが地域によって名前の付け方が違うものだ。鬼ヶ城のルートに気を取られていたら笹小屋跡分岐に着いてしまった。お花畑を降り返ると紅葉が素晴らしい。引き返して写真撮影をすることにした。ロスタイム1時間半。でも、見事な紅葉ブリだった。
先に進む。犬倉山の紅葉もいい。また、三ツ石山から葛根田発電所方面の紅葉もまたグッドだ。それに、斜面も緩やかで積雪期には山スキーもしてみたい雰囲気の所だ。
7日（日） 曇のち晴
大深山荘（5:30）→諸檜岳（7:30）→八幡平（8:30）→源田森（10:30）→茶臼岳（11:16）→茶臼口バス停（11:50）発（11:55）バス→大更分かれ（13:00）歩→滝沢駅→タクシー→馬返し駐車場→車→田沢湖高原国民休暇村キャンプ場・幕営
大深山荘は小さな避難小屋だ。ストーブもあり小ぎれいになっていた。夜になると風雨が強まり心配したが、朝にはおさまった。
朝の小屋の外は寒い。８時ごろになると天気は急速に回復してきて快晴になった。途中の鏡池から見る岩手山、めがね池からの秋田駒ケ岳は一服の絵のように美しい姿を見せていた。また、八幡平の地塘や池もよい。後に改めて時間をつくり撮影に来てみたい所だ。
茶臼口バス停からバスに乗り、タクシーを乗り継いで馬返しに車を取りに行く。そこから田沢湖高原国民休暇村キャンプ場に移動し幕営した。
2-4乳頭山〜秋田駒ヶ岳
昨日の東北の山、主脈縦走に引き続きパート４の秋田駒ケ岳を歩いた。阿弥陀池付近はお花畑で今は濡れた草紅葉が美しい色を見せていた。
1990年10月8日（月） 曇のち雨
田沢湖高原国民休暇村キャンプ場→入湯温泉登山口(5:50)→乳頭山（7:30）→笊森山（9：30）→湯森山（10:30）→男山（11:50）発（12:30）→笹森山（13:50）→ＢＣ（14:50）
乳頭温泉登山口から乳頭山を登る。栂林の森林帯を抜けると南西方向にポッカリと青い田沢湖の水面が美しい。登山道は所々木道になっていてそこから見る山頂は乳房の形に見えその名のゆかりを納得する。乳頭山の頂は石を積み上げられたような所だった。
秋田駒ケ岳に近づくにつれて土面はこげ茶色に変わって紅葉と美しいコントラストを見せていた。阿弥陀池付近は高山植物のお花畑となっていて今は濡れた草紅葉が美しい色を見せていた。
下りは笹森岳を経てキャンプ場に降り立った。途中から雨が降りだし濡れてしまい寒い。乳頭温泉に浸かり、冷えた身体を温め元気回復。
幕営地に戻り無事に終えた登山に乾杯。
2-5吾妻連峰
東吾妻山〜一切経山〜東大嶺〜藤十郎〜西吾妻山〜西大嶺。 1991-5/17 〜19
東北の山、主脈縦走として今回は残雪の吾妻連峰にチャレンジした。残雪期のルートファイテングには何度も苦戦をを強いられた。
1991年5月17日（金） 雨
鳥子平（6:00）発（7:00）→東吾妻山（10:00）鎌沼→酸ヶ平避難小屋（13:30）泊
夜から降り続いていた雨は止んだが、風は相変わらず強く吹いている。車を浄土平手前の鳥子平に置き、東吾妻山の登りにとりかかる。景場平の湿地帯を過ぎると唐松の樹林帯を登る。この付近から残雪の上を歩くようになった。しばらく進むとルートが不明瞭になってきた。あちこち標布を探すが見つからない。地形から判断し現地点から北に進めば山頂方向なので残雪を直登することにした。
あと少しで山頂かと思う所で残雪が切れてしまった。その先は背の高い笹薮で通れそうにない。結局、元の位置に引き返す結果となってしまった。これで1時間のロスタイム。
地図、磁石と高度計を出し付近を再度確認すると夏ルートはここから西に折れている。磁石に方向矢印をセットしこれを頼りに進む。すると、間もなく展望台が出てきて山頂へと導かれた。展望台付近にさしかかると雨が雪に変わってきた。
山頂に立ち鎌池に向かって下る。２０分ほど進むとまた標布が途切れてしまった。先ほどのこともあるので慎重に下る。しかし、また行き詰まってしまった。なんどかそんなことを繰り返していると、濃霧の中に赤い物がチラッと目に入った。見逃さないように近づくとそこが下山ルートだった。ここでもロスタイム２時間。やっと不安から開放され鎌池に辿り着いた。雨の中、もう、この先進む意欲なし。
車に引き返そうと思ったが、酸ヶ平避難小屋に立ち寄ってみる。すると、結構住み心地が良さそうなので今夜はここに泊まることにした。
18日（土） 曇のち晴
酸ヶ平避難小屋（5:20）→一切経山（5:50）→烏帽子山（8:10）→東大巓（10:00)発(11:15)→藤十郎（12:30）→西吾妻山小屋（16:00）→西吾妻山往復
朝、霧があったが、昨夜の雨と風は止んでいたので出発する。家形山の手前にある五色沼はコバルトブルーの湖面は、まだ半分ほど残雪が残っていてそのコントラストが美しい。ここを過ぎるとまた残雪が出てきてほぼ稜線状の雪上を歩く。
東大巓山頂付近でまた、ルートが分からなくなった。山頂を経由しないで下降してしまう。東大巓の山頂が分からない。付近をウロウロする。すると、西側の藪の中に獣道のような所が目に入った。これをくぐって見るとその先に山頂標識があった。ここでもロスタイム約1時間。天気も回復してきたのでここでひと休み。腹ごしらえをする。
東大巓を下ると間もなく登山道の雪は消えルートがはっきりしてきた。この辺の湿地帯はお花畑のようだがまだ花の面影はない。
藤十郎を過ぎ、人形石の付近はゴロゴロした岩石の上を通る。中大巓を過ぎると間もなく西吾妻山小屋に着いた。
小屋は新築間もないようで中はきれいだし居心地が良さそうだ。２階の窓から見晴らしが良く磐梯山が絵のように青空に浮かんで見える。
時間があるので小屋にザックを置き西吾妻山を往復した。山頂は栂林に囲まれた展望のきかない所だった。
19日（日） 晴
西吾妻山小屋（4:30）→西大巓（5:15）→デコ平→小野川出合（7:40）→五色沼バス停（8:10）→五色沼散策→五色沼バス停（10:10）バス→鳥子平（11:20）→車で浄土平に移動→吾妻小富士往復
今朝も晴天に恵まれた。西大巓は栂林で南側が開けていた。ここから桧原湖、秋元湖が足下に良く見える。
南方に見える秋元湖を目指し下る。しばらく下ると残雪が消え登山道が出てきた。所々に標識も有り順調に下る。
デコ平は広い草原だった。この辺に来ると標識がまばらになってきた。笹薮を刈った幅の広い南に進む道が有ったのでこれを下る。でも、こ道は進むにつれて細まり不明瞭になってきた。少し無理をして沢筋を下ると林道に出てほっとする。
しばらく歩いていると後方から車が来て「どこまで行く？」と聞かれる。「五色沼まで」というと乗せて送ってくれた。岩魚釣りに来てその帰りという。磐梯スカイラインを通って福島市まで行く予定だから浄土平まで送るといってくれたが、五色沼も見たかったのでバス停付近で下ろしてもらった。大分、早く着いた。「ありがとう」。
バス時刻の待ち時間に五色沼を１周できた。バスに乗り浄土平手前の鳥子平で下車した。ここはバス停ではなかったがバスの乗客は私１人だったので頼んでみた。
止めてある車で浄土平に移動し、吾妻小富士を往復した。その後、一路、帰路についた。
