近畿の山

9-1大台ケ原〜大杉谷 

 

日の出岳〜千尋滝〜大杉船着場 1998-7-14〜16

大杉谷のマムシの多いことと、山蛭にはまいった

1998年7月14日(火)晴
四日市駅(6:58)→近鉄・大和上市駅(9:21)・奈良バス停(9:30)→大台ケ原バス停(11:50
バス停→シオガラ谷→尾鷲辻→正木峠→日の出岳・ツエルト泊大台ケ原から鹿なども見られた
 鈴鹿山脈の縦走も終えたので少し離れた大台ケ原を歩いてみた。バス停から今日ビバーク予定の日の出岳まで散策した。シオガラ谷を超えたその先の大蛇嵒付近は新緑がいい。その先の正木ヶ原は栂の木の枯れた立ち木と倒木が目だった。また、鹿の群れも多くいた。霧が多くたち込めていてあまり撮影できなかった。
 日の出岳山頂の展望台の下でツエルトビバーク。

15日(水)晴
日の出岳(7:10)→千尋滝休憩舍(T4:00
 朝、少し朝焼けの雲が出たがすぐ雲に隠れてしまった。しかし、展望はいい。大峰山脈の山並や山上ヶ岳付近も確認できる。しばらくその山並の眺めを楽しんで今回の目的である大杉谷に下る。
 尾根筋の道はしっかりしていて歩きやすい。堂倉避難小屋は立派な建物で中は2段ベッドがありできれいに清掃されていた。しかし、あまり使われていないのか密閉された臭気がした。小屋の周辺に水場はなかったが少し離れた見える位置に粟谷小屋がありそこに水場はあった。
 堂倉の滝は流水の幅が広く立派で滝壷にはまだツツジが咲いていた。七ツ釜滝は大きな滝壷が上部に
3つありその下にまた別の3つ連なる滝壷の塊がある、そしてその下にもう一つ滝が見え七ツの釜が確認できる。高さもありなかなか立派なものだ。千尋の滝は幾つもの白糸状の流れで落差もあるし、休憩舍からの眺めが実にいい。今日はここでツエルト泊。
 千尋の滝休憩舍は扉とか窓の開口部にガラスなどはないが立派なものだ。外壁のある東屋風で中は板の床で寝るスペースがある、テーブルと椅子もあった。大台ケ原付近の眺めまた床やテーブルもきれいに手入れされていた。また、窓越しに見える千尋滝の眺めが実に見事で気に入った。

16日(木)雨
千尋滝(7:30)→第3船乗り場(10:00)発(12:00)→大杉・船着場(12:25)三重交通バス(13:00)→松坂駅(15:00)発(15:22)→富田
 千尋滝の休憩舍から船着場の間でマムシに3度出くわした。いずれも岩を削って作った登山道のヘツリのところだ。そのマムシはトグロを巻いて多いところでは1メートル間隔に4、5匹並んでいた。最初はその脇を急いで通過したが、近づくとピクッと動く。慌ててその場を逃げ去ったが足場が滑って危ない。その後、長い棒でトグロを巻いているマムシをヘツリの下の沢にどけてから通るようにした。
棒でよせる時マムシもそんなに暴れないので助かった。ヘツリの通過を終えほっとする。遊びに来たのに神経が磨り減ってしまった。
 第3船着場に着いて濡れた靴下を履き替えようとしたらなんと、山蛭が2匹足に食いついているではないか。急いで取り除こうとしたが敵もさるもの手で引っ張っても離れない、胴体がちぎれそうだ。非常用袋からライターを取り出し蛭の尻部分をあぶってやる。敵もこれではたまらないのかやっと食いつきを開放した。ところがこんど食い付かれた傷口の出血が止まらない。テッシュをあてがい靴下で抑えておいたが靴下が赤くにじんでくる。いつもなら擦り傷ぐらいなら血をふき取ればすぐ止まるはずまのに。2、3日後にカットバンを外すとじわっと傷口から血がにじんでくる。結局この傷口は1週間ほど塞がらなかった。
 秋の紅葉もいいと船着場のみやげ屋さんの人が言っていた。
5月の新緑と、113日頃の紅葉時期は人出が一番多いと言う。
 松坂駅で三重交通のバスをおり、美味い松坂牛でも食おうと付近を歩いてみた。だが、どの食堂も準備中で食えない。時計を見ると午後3時頃だったので店の休み時間帯か。残念食いそびれた。しかし、それにしても殿様商売だなあ。近鉄松坂駅は
JR松坂駅と同一のホームだった。千尋谷の流れ

 

 

 

 

 

 

 

 

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 9-2鈴ヶ岳界隈

9-2-(1)鈴岳 1998-4-19

北鈴岳と思った地点が鈴岳の山頂だった

冷川登山口〜白船峠〜御池岳〜北鈴岳〜鈴岳〜鞍掛峠

 1998年4月19日(日)晴
藤原駅(7:00)→冷川登山口(7:45)→白瀬峠(9:25)→キャンプ地(9:50)→尾根道分岐(10:30)→御池岳分岐(10:30)→御池岳(10:50)→丸山(御池岳山頂の表示)(11:05)鈴北岳(12:00)→鈴岳山頂らしい地点(12:45)→鈴北岳(13:30)→再び鈴岳を探すのを諦め戻る→鈴北岳(15:30)林道終点(16:45)→鞍掛峠(17:30→トンネル脇の駐車場→西藤原駅(18:17
 
 今日も御池岳と鈴ヶ岳に出かけてきた。天気もよく歩きやすい登山道で気分がいい。鈴北岳の山頂で休んでいたら単独の地元の登山客に出合った。鈴岳を登り桜峠を通って帰るという。桜峠は遠いので随分元気のある人だなあと歓心した。自分は鈴岳から引き返すので先に出発した。福寿草が多く咲いている
 しかし、鈴岳らしいところに来ているはずだがいくら探しても山頂が確認できない。諦めて引き返すことにした。
 鈴北岳に戻ると先ほどの登山者がまだ昼食をしていた。山頂が確認できなかったことを話すと、案内するという。一瞬迷ったが時間にまだ余裕があるので一緒に付いて行くことにした。しかし、その登山者も実は来たことがないらしい。山頂が確認できない。そのうち、桜峠に向かうといい「大阪ベル」の名が書いた赤テープが見つかりそれに導かれ進んでゆく。しかもルートの無いところを。また下る方角も違う。
1時間ほど下ったがはっきりしない、まずい、これは間違っていると判断した。地図を出しよく確認するとこのルートは志賀県の「大君ヶ畑」に行く小道らしい。このままでは今日中に帰れない。引き返すのが一番だと相手に伝えた。
 元にに戻りほっとする。結局、鈴北岳と思っていたところが鈴岳だった。そこで腹ごしらえをし帰途に着く。山頂の直ぐ下の分岐から林道に向かう。車の置いている所から西藤原駅まで彼の車で送ってもらう。着いたとき外はすっかり日が暮れていた。

登山注意
 山蛭対策は靴下に食塩をかければ効果あると登山口の案内に書いてあった。

 

 

 

9-2-(2)藤原岳

福寿草が満開だった

坂本登山口〜白船峠〜藤原岳〜八合目〜聖耳宝寺

1998年4月12日(日)晴
大矢知駅(6:54)→西藤原駅(7:41)・発(8:00)→坂本登山口(8:30)→白船峠(9:40)→冷川谷の頭(ひえかわだに)(10:30)→藤原山荘(11:30)→展望岳(11:50)→藤原山荘(12:10)→八合目→聖宝寺(しょうほうじ)→西藤原駅(15:05福寿草が咲き始めていた
 夜明けでそのまま寝てしまうと夕方になってしまうので軽い山登りをして汗をかこうと思い、すぐ三岐鉄道に乗り藤原岳に出かけた。
 冷川谷の頭の先、鉄塔を過ぎた付近からお花畑があり、
まだ木の葉の芽の出ぬ林の中に福寿草の黄色と緑の葉のコントラストが美しい。藤原山荘の先から展望岳の間は頭上を越す背丈の篠竹で覆われたトンネルの道で展望が悪い。
 帰路は藤原山荘からコースを右に変えた。八合目までの間にもお花畑が点在していて福寿草やキクナシイチリンソウの白い花が心地よく吹く春風になびいていた。村落に降りついた所が聖宝寺でそこの庭にイチリンソウが咲いていたので撮影タイム。

 

 

 9-2-3藤原岳〜国見岳 1998-5-28〜29

竜ヶ岳はクマ笹で覆われ牧歌的な山、ハト峰峠は見晴と清流がいい

藤原岳〜治田峠〜石榑峠〜発風峠〜釈迦岳〜国見岳

1998年5月28日(木)曇
大矢知駅(8:09)→西藤原駅(9:00)→藤原岳展望台(11:00)発(11:06)→治田峠(12:00)発(12:40)→銚子岳分岐(13:00)大復(13:20)→靜岳分岐(13:45)→竜ヶ岳分岐(T4:15)→石榑峠(いしくれ)(14:15)ビバークマンサクの花のようだ
 待っていた鈴鹿山脈中央部の縦走の時が来た。期待を膨らませ出発する。藤原岳から竜ヶ岳の間は全般的に登山道がクマ笹に覆われていて歩きにくかったがルートははっきりしていた。途中、治田峠の手前、蛇谷の分岐に東海高校ワンゲルの表示板があった。竜ヶ岳山頂からは登山道も広くなりクマ笹の下刈りもされ整備され三岐鉄道のコース案内もあった。ここはきっと登山者の多い人気のところなのだろう。竜ヶ岳はおわんを伏せたような形で一面クマ笹で覆われ牧歌的雰囲気のあるのんびりした感じのいい山だった。しかし今日は霧で見晴しはもう一歩。
 石榑峠の何かの管理小屋のテラスでツエルトビバークした。水場は石榑峠から車道を大安町に50メートルほど下った所に湧水が流れていた。ツエルトに入りこんだ頃から外は雨が落ちてきた。風は無いのでフライを張っておいて良かった。

29日(金)雨
石榑峠(6:40)→見池岳(8:10)→お菊池往復(8:40)→八風峠(9:00)→釈迦岳(10:30)→ハト峰峠(12:00)→水晶岳分岐(12:55)→根の平分岐(13:15)→国見岳(14:20)→国見峠→湯ノ山温泉バス停(16:27)→近鉄・湯ノ山温泉駅(16:39
 昨夜から降り続けている雨はまだ止んでいない、しかし、しぶしぶの小ぬか雨だ。出発の準備に取りかかる。
 石榑峠からハト峰峠間の登山道は全面的にクマ笹に覆われ歩きにくかった。特に、八風峠からハト峰峠間はひどく、両手でクマ笹を振り分けながら進まなければ前進できないところが随所にあった。また笹の背の高さがちょうど目の位置になりそれを避けるために腰を曲げて歩く姿勢には苦労した。
 ハト峰峠に出るとその先はクマ笹も下刈りされている。今までに比べると雲上のハイウエィのようだ。歩くスピードも自然と上がってくる。またこの辺は視界が開け気分がいい。ただし、そぼ降る雨はまだ続いている。
 ハト峰峠の先、中峠を少し南に進んだところで、下水晶川を徒渉した。流れる水は清流だった。また、根の平峠から国見岳に進んで間もなく右手に流れる川もきれいな水のせせらぎだった。
 御池岳から東にお菊の池への案内板があった。一度は通り過ぎたが、何となくその名が神秘的で気になりだし引き返して行ってみた。草地の中に
5メートル四方ほどの池があった。水は溜まり水のようで飲めそうに無い。
 国見峠に着きやっと見なれた所に着いてほっとする。この先は御在所岳でその先、仙ヶ岳までの縦走路はすでに走破済み。ここから下山にかかる。

 

 

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9-2-(4)御在所岳

御在所岳はのどかな山上の散歩だ。

湯ノ山温泉〜表道〜御在所岳〜武平峠〜鎌ヶ岳〜長石谷〜湯ノ山温泉

1998年4月5日(日)晴
三交バス・湯の山温泉バス停→表道→御在所岳→武平峠→鎌ヶ岳→長石谷→湯の山温泉バス停御在所岳の岩場
 御在所岳から武平峠を経由し鎌ヶ岳間の縦走区間をつなぐため歩いてみた。御在所岳はのんびりとしたのどかな山だ。鎌ヶ岳の上部は登山道が急で荒れている。しかし、登山客は多かった。下山に長石谷を下った。渓谷には清流が流れていて美しい。

 

9-2-(5)鎌ヶ岳〜仙ヶ岳 1998-5-15〜16

 昼勤明で明日から休みになるので山に出かけることにした。家からツエルトを送ってもらったのでそれも使う予定。
 

武平峠〜鎌ヶ岳〜水沢岳〜宮指路岳〜仙ヶ岳〜石水渓谷。

1998年5月15日(金)晴
富田駅(15:39)→四日市駅(15:46)→湯ノ花温泉バス停(16:47)→登山口(17:00)→武平峠(6:00

今回は、武平峠から仙ヶ岳までだ。すぐ富田駅にチャリンコを飛ばし電車に乗り込む。バスを乗り継ぎ武平峠に着いたのは午後6時だった。トンネルの脇の河原でツエルトを張り、一杯飲んで今夜はビバーク。

 

16日(土)晴
BC
・武平峠(4:45)→武平峠分岐(4:50)→鎌ヶ岳(5:30)発(6:45)→水沢岳(7:50)→
小枝須峠(9:25)宮指路岳(くしろだけ)(9:55)→小社峠(10:40)→仙ヶ岳(11:00)→
野登寺(12:30)→石水渓谷バス停(T4:00)発(14:03)→JR亀山駅(14:43ひとかげの花
 鈴鹿山脈中で始めて野営した。少し不安もあったがいい朝を迎えた。鎌ヶ岳までは順調に行けたがその先で問題が発生した。どうしても水沢岳へのルートを探し出せない。一時間近くウロウロしやっと長谷に下るルートの先に分岐があることを捜し求めた。水沢岳の名を聞いてその鞍部付近には清流が流れているような印象を受けたが水など流れそうも無い小さな峠だった。
 千ヶ岳の東斜面はなだらかなクマザサに覆われていた。そこから野登山まへの下りはやせ尾根で危なくまたその登り返しは急でそのうえ道が杉林の泥んこだ。そのうえ登り返す頃から雨が落ち始めカッパを着るほどになった。大分登り返すと舗装道路が出てきた。それを横切ってしばらく林の中を進むと野登寺が見えてきた。
 そこには数人の老人たちがお寺にお参りにきて雑談していた。これ幸いと、石水渓谷に行く道を尋ねたが返ってくる返事がどうもおかしい。質問には答えずに、お前はどこから来たか、とかテントを持っているのかとか、そんな質問ばかりで聞いていることに何の反応もない。何だこのボケ老人は!。それきり話は終わり。
 石水渓谷は清流の流れている渓谷を思い浮かべていたが名に反してバス停は田園の中にポツンとあるだけだった。

 

 

 

 

 

 

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